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商品について

日本名城シリーズ 1/300

「実物にこだわった大人のための新しい知的趣味を作り上げました」

我々は今、ファセットとしてペーパークラフトの設計、商品化販売をしておりますが、元々は歴史オタクの機械設計技術者でした。 皆さんの中にも世に出ているお城模型の適当さに違和感を持っている方はたくさんおられると思います。 それは、本物とは寸法が違うんです。 写真などからイメージで作られた物が多くスケールモデルと言っていいのかと疑問を持ちました。 そこで我々は機械設計技術をペーパークラフト技術へ転用。 「子供の工作」というイメージのペーパークラフトを当社の設計技術と城建築の専門家の裏打ちされた学術的考証とのコラボレートで「大人のペーパークラフト」として新たな知的趣味の領域を創りあげました。 そのミリ単位で設計された精密さは他のスケールモデルの追従を許しません。 ペーパークラフト模型としてだけではなく、立体になる歴史資料としての価値もあると自負しています。 組立も慣れと技術が向上するにつれて、紙とは思えない完成度を味わうことができます。 紙ゆえにカスタム加工も自作パーツの作成もやりやすいでしょう。 皆さんも、自身の城郭復元案を作り上げてみませんか。

「実測図、復元図、建築図面からの設計」

「日本名城シリーズ」は全て城の図面を元に設計しています。
ファセットが商品化しているお城は全て、城の図面から採寸し展開図を設計しています。 現存天守はその「実測図面」を、復興天守や模擬天守は「建築図面」、今は存在していない天守は「復元図面」を独自に入手しています。 ですから、鉄砲狭間の位置や数、建物の特異形状、石垣の反り角度や変形など本物の城の姿を再現しています。 実際にお城を現地で見てもわからない部分ですが、慶長15年築城の名古屋城以前の石垣は直角が出せる技術が無かったのでどれも微妙に変形しています。 広島城天守はその変形した石垣に合わせ天守を立てているので1階と2階部分は変形して作られています。 その様な箇所も妥協せずペーパークラフト化しています。 立体になる歴史資料。
これがファセットの「日本名城シリーズ1/300」です。

「専門家による復元図面を使用した復元モデル」

広島大学名誉教授
三浦正幸氏

商品名に「復元」と表示しているものは城復元・古建築の第一人者である広島大学名誉教授の三浦正幸氏(建築工学博士)の協力を得て、今は無き城の復元案をもとにモデル化したものです。

三浦正幸氏との連携により常に最新の学術資料をもとに作成する事によって、今までに見た事もない新しい城の姿をお届けする事が可能になりました。

時代考証、日本建築学、発掘調査を元に作成した復元図面を参考に、今は無き城も空想の姿ではなく、立証された築城当時の姿を正確に表現することを心掛けています。

 

   

 

「1/300スケールの完全統一モデル」

「日本名城シリーズ」は全ての城サイズを1/300に統一しています。
実際にお城巡りをして、その天守を下から見上げると、どの天守も「大きいな」というイメージを持たれると思いますが、実際はそんなものではありません。 かなり大きさが違います。 例えば、同じ五重といえども名古屋城と松本城は全く大きさが異なります。 また、現存最小天守と言われる備中松山城天守と最大級の天守といわれる今は無き寛永度の江戸城天守。 圧倒的な権力の違いが天守の大きさの中に垣間見えます。
このように、並べる事の出来ない各地の天守の「大きさ」「形状」を実際に比較して見る事で、今まで見えなかったものが見えてきます。

「初心者や女性にも挑戦して欲しいペーパークラフト模型」

ペーパークラフトと言えば「子供の付録」や「ノベルティ」とのイメージをお持ちの方も多いと思います。 また、模型と言えば「プラモデル」と考える方も多いでしょう。 しかし、一昔前とは異なり今やペーパークラフトも進化しています。 難しい形状も再現できるようになり、綺麗な印刷で塗装の手間もいらない、また特別な道具は不要ですし、ノリも良いものがいろいろ登場しています。 製作に求められる技術は、「線に沿って丁寧に切り取り」、「線に従ってしっかり折り」、「ノリなどの接着剤は塗り過ぎない」、この3点が出来れば綺麗な完成品を作ることができます。 手軽に楽しめる新たな趣味の模型として是非一度、挑戦してみてください。

「作業がしやすい薄口の紙厚を採用」

細部の作り込みをしっかりと行えるように、薄口紙約0.13mmから0.20mmの紙厚を使い分けて設計しています。 当社のペーパークラフトは作る前は紙が薄いと思われるかもしれません。 ですが、組み立てることで強度を保つ設計をしています。

従来のペーパークラフトは強度面の不安感からか、やたらと厚い紙を使用しているものがほとんどでした。 それにより切り難く、折り難くなっていました。 最悪なのは完成後の耐久がないことです。 機械加工の板金(鉄板などを曲げる技術)ではスプリングバックという現象があります。 鉄板を90度に曲げても元に戻ろうとする力が発生し90度にはならない現象をいいます。 紙も同様で厚い紙ほど元に戻ろうとする力が強くなるので、折り曲げが少し甘いと時間の経過や湿度の問題でスプリングバックが発生し接着面がはがれてくるのです。 完成後、次の日に見たらはがれていた。 などという経験はあるのではないでしょうか。 それは接着力が紙のスプリングバックに負けたことを意味します。 また厚い紙は完成状態も紙の切断面が白く目立ってしまいリアルさに欠けます。 それを避けるために当社では薄口紙を逸早く採用。 厚口タイプのペーパークラフトでは作ることができない形状も再現可能となり、切り抜く作業を軽減、折り曲げによる印刷面の亀裂を防ぎ、断面も目立ち難くなったことで模型の域のペーパークラフトを作り上げました。